リンさんの旭川滞在日記

リンさんのプロフィール
リンさん

出身地

台湾(中国人の父と台湾先住民の母)

学 歴

日本女子大学 卒業

趣 味

自然に囲まれるアウトドア、園芸、ケーキ作り、読書などなど

好 き

心優しい人、思い遣りのある人

嫌 い

同じ建物に何年も住んでいるのに
知らんぷりする人

年 齢

??(ヘビの射手座)

願 い

戦争がなくなること

etc...

2001年から旭川に在住


最新号 リンさんの旭川滞在日記  最終回

08/08/10 発行

リンさんの旭川滞在日記  最終回

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最後の「旭川滞在日記」

 毎年夏になると、毎日のように「旭川に住んでいて、幸せだなぁ」と思っています。私の故郷台湾は、海に囲まれた島であるため、年から年中湿気が多く、沖縄より南なので、夏になると38度以上が日常茶飯事。朝から晩までサウナ状態で、汗なのか、湿気なのかが分からなく、肌がべたべたします。女性にとって唯一いいこととは、肌がプルンプルン。これで台湾の夏が想像つくと思います。
 旭川の夏は夏ではない。旭川に住んで7年、毎年夏が来るのを楽しみにしています。私にとって(雨の降るときを除いて)旭川の夏は最高です。台湾みたいにいやな湿気がなくて、日中いくら暑くても日が沈むと涼しくなる。こんな夏なら一年中あってもいいと思います。暖かい所で生まれ育った人は暑さに強いと思う人が結構いますが、反対に、北国の人が寒さに強いと思われるのと同じで、実際はそうではないようです。耐える程度の違いだと思います。旭川の夏はまだ私の我慢限度を超えてないので、クーラーなしで車を運転したり、昼間庭をいじったりしても、暑いけれど快い暑さです。
 こんなさわやかな夏が私の人生からもう少しで消えてしまいます。夫を連れて、台湾に帰国し、今度は向こうで夏を過ごすことになりました。あ~!想像するだけで気が遠くなります。しかし、それよりもっと辛いのが友達とのお別れです。人間の一生を、列車の中での出会いに例える人がいます。その列車に人々が乗ってきたり降りたりして行くのだと。偶然、自分の隣に座った人と声をかけ合って親しくなることもあれば、結局知らないままの人もいます。ただ、せっかく親しくなったその人もいずれ自分の駅に着いたら降りて行きます。私は、小さい時から、一つの町で6年以上暮らしたことがありません。旭川の7年間は、私の最長記録で、ここで知り合った友達が一番多いのではないかと思います。残念なことに、旭川で知り合った友人達を残して、私が列車を降りなければならない時が来ました。
 「旭川滞在日記」は、これが最後となります。ここで皆さんにお別れを告げ、長い間拙文を読んでいただいた事を心から感謝しています。皆さん、これからもお元気で。夏ばてにならないように、短い夏を楽しんでください。


 21回目で「リンさんの旭川滞在日記」は、最終回となりました。
 台湾人のリンさんとオーストラリア人の夫・ピーターさんは、北海道の大自然を充分に満喫し、8月のある日、台湾までそれぞれの自転車に乗り、日本縦断の旅へと出発しました。
 またいつの日か、台湾からのリンさん日記をお届けできればと思っています……。
                           (有)北海道新聞下村販売所

ぷくぷく通常号
ぷくぷく兵村記念館版

リンさんの旭川滞在日記